前回はだ液の中の細菌について調べたのに、今度は重要性・・。節操のなさなら天下一品、 茨城県古河市のあおき矯正歯科 受付〜お局の高橋~です。
むし歯治療には邪魔な存在ですし、爽やかな汗とは聞いたことがあっても爽やかなだ液なんて聞いたことがありません。
でもだ液の力はすごいのです!


みんな知らないだ液の基本



だ液は唾液腺からできます。約9割が大唾液腺、残り1割がお口の粘膜に無数に存在する小唾液腺が作って、隙間なくお口を潤しています。

大唾液腺は3つありそれぞれ役割が違います。

耳下腺・・耳の横、上の奥歯のあたりにあり、さらさらなだ液が出ます。(しょう液性だ液)
舌下線・・口の端の下あたりにあり、ネバネバのだ液が出ます。(粘液性だ液)
顎下腺・・舌の下あたりにあり、さらさら、ネバネバ両方のだ液が出ます。

だ液の分泌には自律神経が関係していて、興奮状態の時はネバネバだ液、リラックス状態の時はさらさらだ液が分泌されるそうですが、実際の生活では両方が混ざった混合だ液としてお口全体を潤しているそうです。


たくさんのだ液の役割。その中でも大きな6つをご紹介


どうしても汚く見られてしまうだ液ですが、たくさん私たちの体をサポートしているのです。
だ液の価値はほとんどクロースアップされていませんが、だ液なしにお口の健康はなく、全身の健康もありえません。




1.食べ物を飲み込む
おせんべいを手で粉々に砕くと痛いですね。でもお口の中ならだ液が粘膜を守ってくれるので痛くありません。
その粉々のおせんべいをだ液がまとめて飲み込めるようにしてくれます。

2.味を感じやすくする
味を感じる味蕾(みらい)は食べ物が触れただけでは何も感じません。
だ液と一緒に味蕾に運ばれて始めて味を感じます。

3.消化を助ける
だ液には消化酵素(アミラーゼ)が含まれているので、糖質を分解し体内に吸収しやすくしてくれます。



4.お口の清掃をする
ものを食べるとだ液も体内に飲み込まれます。すると新しいだ液が分泌され、残った汚れも一緒に飲み込まれます。
これでお口の中をきれいして、口臭やむし歯を防ぎます。

5.お口の健康を保つ
だ液はお口の粘膜全体を覆って、保湿や保護をします。口内炎などの傷も修復!
リンやカルシウムも含まれているので、歯の再石灰化を促します。

6.全身の健康を保つ
だ液には抗菌作用を持ったリゾチウムが含まれています。また、菌を集めまとめてお口の中から排出するムチンも含まれています。
他にも体の健康を助ける成分が含まれており、体内に悪い菌を入れないようなシステムを持っています。




すごいでしょう!
ここではほんの一部しかご紹介できませんでしたがもっといろいろあるのです。
だ液を見直してしまったのではないでしょうか(*´∀`*)


参考資料
歯科衛生士2023年2月号
KISSEI https://www.kissei.co.jp/
愛は食卓にあるkewpie https://www.kewpie.com/education/
株式会社 明治 https://www.meiji.co.jp/

あおき矯正歯科