患者様との何気ない会話で「17歳の息子は○○小児科に行ってるのよ~~」とおっしゃっていました。小児科は高校生が行っても全く問題ないのです。では、小児歯科、小児矯正とは何歳まで対応してくれるのでしょう。小児歯科・小児矯正の年齢、治療内容、そして親御さんへの大切なお願い事について解説します。

 

小児歯科には、明確な年齢制限がありません。

 
前述した小児科、これは日本小児科学会で「子どもが成人する20歳まで見守る」というガイドラインを決定したそうです。では小児歯科は?特に決まりはないそうです( ̄∇ ̄) 強いて言うなら、永久歯が生えそろう15歳くらいまで、または18歳までと言う解釈が多いようでした。
 
治療内容についても、小児歯科と一般歯科には厳密な区別はありません。基本的に同じです。
 
ただし、成長期にあるお口の環境は、日々変化していきます。小児歯科では、その場限りの治療をするのではなく、むし歯の原因を知り、今後はむし歯にしないようにすることが大切です。
 
成長を踏まえた上での、歯磨きの指導やフッ素塗布、食事(おやつ)の取り方など、むし歯予防をもっとも重要視しています。
 
あおき矯正歯科も、早期発見早期治療ではなく、早期発見早期予防の体制を取っております。歯が生えてきたら、早いうちに予防を始めることで、お子様自身に正しいお口のケアの教育が出来ます。同時にお家の方にも正しい情報を伝えることで自信を持ってホームケアが行えます。
 
痛みがあったり、治療が必要な状態であれば治療をしますが、基本は予防の早期介入によってむし歯の進行を遅らせ、治療を先延ばしにします。なるべく削らないことが歯を守る大切な一因だからです。
 
 

小児矯正は乳歯がまだ残っている状態から始めます。

 
小児矯正とは、永久歯がまだ生えそろっていない成長期に行う矯正治療です。あごの成長を利用しながら、上下のあごのバランスを整えたり、将来的に歯が並ぶスペースを確保するために、歯列を拡げたりします。
 
大体6歳から12才頃に始める方が多く、歯並びや顎の状態によってはもっと早くから始める子もいます。小児矯正の終了は、治療前に話し合ったゴールによって変わります。
 
矯正治療は早く始める方が良い、とも言われていますが、小児矯正の主な目的は歯が並ぶ土台としての顎のコントロールや、成長に悪影響を与える噛み合わせの治療です。
 
小児矯正をしたからと言って、将来きれいな歯並びが約束されるわけではありません。ただ、成人の矯正治療が不要になる場合や、必要であっても期間が短くなったり、抜歯が不要になる場合もあります。
 
お子さんの歯並びが気になるときには、早めに歯科医院で相談することをお勧めします。
 
 

小児歯科、小児矯正について歯科医院からのお願いがあります。

 
お願いがあります。お子様の治療全般は、歯科医院とお家の方との協力があってスムーズに進みます。
 
特に矯正治療は、期間も長いし、お口に常に異物が入っているし、途中でモチベーションが下がってしまうこともあります。これは大人でも同じです。お子さんが、頑張っていることを褒めてください。
 
お家の方も、2~4週間ごとに歯科医院に送り迎えしなくてはならないことは、本当に大変だと思います。他の兄弟の、塾や部活の調整もあるでしょう。頭が下がります。お母さんもお父さんも、とても頑張っています!頑張っているご自分も、頑張っているお子さんも、たくさん褒めてあげてください。
 
 
 

小児歯科については、もっと大切なお願いがあります。それは本当のことを伝え、信頼関係を作っていく事です。

お子様はその時の気分で、痛くないメインテナンスも嫌がるとこがあります。これは私たちも十分承知しています。
 
ですから、メインテナンスの時や治療の時、「今日は何もしないよ」「見るだけだよ」「削らないよ」など、事実と違うことは言わないでください。
 
私たち歯科医院とお子様の信頼関係が、作れなくなってしまいます。お家の方が「何もしないよ」と伝えたら、約束を守るために、その日は治療をしません。
 
院長はこんな時には、お子様本人に「何がやりたくないの?」とか「どれが怖いの?」と聞いています。お子様の主張や恐怖をきちんと聞いて、理解しようとします。
 
少し落ち着いたら、「じゃ今日は、これだけやってみよう」と口の中を見せてもらうだけにしたり、時にはお話しだけで「次は頑張ろうね、お約束ね。」と指切りします。
お子様が自主的に、治療に参加することが大切だからです。
 
時間はかかるかもしれませんが、信頼関係を築きあげるまで、お家の方も見守ってください
事実と違う事を伝えるのではなく、本当の事を伝え信頼関係を作っていくことが、私たちあおき矯正歯科は大切だと思っています。
 
また、最近はあまり聞きませんが、待合室などで騒いでしまっているとき、「注射してもらうよ!」とか「先生に痛くしてもらうよ」なども言わないでください。
私たちは、怖がらせるために治療をしているのではないので、悲しくなります。健康になってほしいから治療しているのです。お家のかたと、気持ちは同じ、ということをご理解ください。
 
お家の方は、院内ではリラックスしてください。分からないことは、何でも気軽に聞いて、不安は少しでも減らしてください。
誰に声をかけてくださっても結構です。身近な方の緊張は、お子様に敏感に伝わってしまいます。
 
私たちはおうちの方と、またお子様本人と二人三脚でお口の健康と体の健康を作り上げてゆきたいと考えています。
 
参照
 

あおき矯正歯科