風呂上がりに凍らせた巨峰を食べたら歯がシューンとしみた、
茨城県古河市のあおき矯正歯科 受付~お局の高橋~です。

温かいお風呂が恋しい季節、風呂上がりのビールや冷たいものは美味しいですよね。
なのに、この幸せを邪魔する「知覚過敏」!
しかも寒いときに飲む温かいココアも、知覚過敏が邪魔をしたりして・・・
しばらくすると痛みやしみる感じはなくなるのですが、やっかいな症状ですね。


知覚過敏のメカニズムは?


歯の一番外を覆っているエナメル質がすり減ったりひびが入ったり、歯周病や食いしばりなどで歯茎が下がったりすると、隠れていた象牙質がむき出しになります。その象牙質には栄養を運ぶ無数の穴が開いていて、そこに外からの刺激が加わると痛みが感じられるのです。



知覚過敏の主な原因は?


強い力で歯みがきをしている

毛の硬い歯ブラシや強い力でこすると、エナメル質が徐々に摩耗していきます。
また歯茎が後退し歯の根が露出して知覚過敏を引き起こす可能性があります。

 歯ぎしりや食いしばりをしている
夜間でも日中でも、歯をギリギリする、または食いしばっていると、エナメル質に傷がついたりひびが入ったりすることがあります。
また歯と歯茎のさかい目部分にくさび状の穴が開き(くさび状欠損)とても辛い知覚過敏になる場合があります。(受付髙橋、これで痛みにもんどりうちました。)

 酸性または糖質を多く摂っている
炭酸飲料、酢、コーヒー、キャンディーなど酸性または糖質のある食品を多く摂ると、エナメル質にダメージを与えて象牙質が露出する可能性があります。

 歯周病
歯肉炎や歯周病は歯茎が下がる原因となります。歯茎が下がり歯の根が露出すると、知覚過敏を引き起こします。
歯茎の下がる原因には歯周病以外では加齢にともなう退縮もあります。

 歯が欠けている
ぶつけたりして歯が欠けると象牙質が露出して知覚過敏になる場合があります。
歯が欠けてしまった場合は、残った歯にも亀裂が入っている場合があり、神経にまで細菌が侵入することもあります。早めに歯科医院にご相談ください。

 歯科治療直後やホワイトニング中
専門的なクリーニング、歯を削ったり補てつ物をセットした後、痛みを感じやすくなってしまうことがあります。ホワイトニングでも薬剤の影響で一時的な知覚過敏になることがあります。しばらく様子を見ても痛みが引かない場合は、ご相談ください。


知覚過敏の治療穂法と予防


知覚過敏用の歯磨き剤を使う & 柔らかい歯ブラシで優しく磨く
「歯科医院での治療ではないのか?」とお思いでしょうが、知覚過敏用の歯磨き剤には「硝酸カリウム」「乳酸アルミニウム」など、知覚過敏の症状を和らげる効果のある成分が入っています。しみるからといって十分に歯磨きが出来ないと、プラークが付着します。プラークは酸を作って歯の表面を溶かしますので、悪化させる可能性もあります。
柔らかい歯ブラシに知覚過敏用の歯磨き剤を付け、優しく磨く。これで再石灰化が促進され痛みが軽減することが多くあります。

 象牙質の露出した部分をコーティングする
露出した象牙質の部分をコンポジットレジンや、その他様々な物質で封鎖することで歯の神経への伝達が遮断されて知覚過敏をなくすことが出来ます。劇的に改善できるので、悩んでいた方には大変喜ばれます。ちなみに私もこれで、大変助かりました。



 マウスピースを用いた治療
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合最も有効です。特に夜間は力のコントロールが出来ないのでマウスピースが重要です。日本人の8割が食いしばっているというデータもありますので、マウスピースが予防策としても有効と言えます。

 神経を取り除く処置
知覚過敏は一過性の痛みですが、その痛みがひどかったり持続している場合神経を取り除く治療が必要になる場合があります。でも神経を取ると変色や歯が割れやすくなるのであくまでも最終手段と考えた方が良いようです。

 定期的なメインテナンス
知覚過敏の確実な予防方法はないそうです。けれども、ある程度の原因が分かっているのであればそれを回避することが出来ます。
定期的なメインテナンスで歯周病・虫歯予防を行えば歯肉の退縮やプラークの増殖を抑えられ、知覚過敏の症状は緩和または発症しないでしょう。
ホームケアでも、知覚過敏に効果のある歯磨き剤を使う、柔らかい歯ブラシで優しく磨くなどを心がけるとずいぶん違ってきます。


ただ、美味しいものを食べて歯がしみるのは辛いです。早いうちに歯科医院へ相談することをお勧めします。


参照:テーマパーク8020(https://www.jda.or.jp/park/
   ウェルテック株式会社発行 nico 10月号











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