古河市のあおき矯正歯科では、ワイヤー矯正を中心とした矯正治療を行っています。

「矯正治療」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは「歯並びをきれいにすること」ではないでしょうか。

もちろん、それは矯正治療の大切な目的の一つです。

ただ、当院が大切にしている矯正治療は、歯並びだけを見ているわけではありません。

顔立ち・顎関節・噛み合わせ・歯周組織──この4つのすべてのバランスを整えることを目標にしています。

 

この記事では、「なぜワイヤー矯正を採用し続けているのか」その背景にある治療哲学についてお伝えします。

当院院長は、Roth Williams Study Club Japanというスタディグループに所属しています。

これは、アメリカの矯正歯科医・故ロナルド・ロス先生が確立した治療哲学「ロスフィロソフィ」を学び、実践する歯科医師の集まりです。

 

ロスフィロソフィでは、歯を並べることだけを重視する従来の矯正治療に対して、より広い視点からのアプローチを提唱しています。

歯並びが整っても、顎関節に問題が残ったり、時には顔貌に悪影響が出ることがあります。

【治療後に機能的にも改善され、顔貌も良くなってほしい。しかも美しい歯列が達成され、治療直後がベストではなく、その結果が長く維持され安定した結果であってほしい】

そのような理念に共感した人たちのスタディグループです。

 

**「歯だけでなく、顔・顎関節・噛み合わせ・歯周組織を総合的に診断し、それぞれにゴールを設定してから治療を始める」**

当院では、このロスフィロソフィの考え方を参考に、診断と治療計画を立てています。

 

※この理念に則った矯正治療を行う歯科医院は当院含めて茨城県では3医院になります。(2026年4月時点)

 

1. 顔への影響を強く意識する(Face Design)

ロスフィロソフィでは、顔の眉から下顎までの部分において歯と歯根が大きな割合を占めていることに着目しています。

歯を動かすということは、顔立ちにも影響を与える可能性があるということです。

そのため、横顔の口元のバランスや、上下の唇の位置関係、オトガイ(下顎の先端)の位置などを分析し、顔のバランスも治療目標のひとつとして考慮します。

 

2. 美しさだけでなく「機能する」歯並びをつくる(Attractive Tooth Alignment)

歯をただ一列に並べれば美しくなるわけではありません。

歯列弓(歯が並ぶアーチ)の形、上下の噛み合わせの関係、そして顎関節が安定していること。

これらが揃って初めて、見た目にも機能にも優れた歯並びに近づきます。

 

3. 笑顔と口元の調和を考える(Beautiful Smile)

笑ったときに見える歯の量、歯と唇のラインの関係──こうした「動いたときの美しさ」も設計に含めます。

静止した状態だけでなく、表情の中での調和を意識した治療を行っています。

 

4. まず顎関節の安定を確認する(Stable Jaw Position)

これがロスフィロソフィの最も特徴的な部分です。

多くの方は、自分が噛みやすい位置に無意識に顎をずらして噛んでいます。

ロスフィロソフィでは、この「ずれた状態」のまま歯を並べることに対し、慎重な姿勢をとっています。

そのため、矯正治療を始める前に顎関節の状態を精密に検査し、必要に応じてスプリント(マウスピース型の装置)で顎の位置を安定させてから治療を開始する場合があります。

例えるなら、家を建てる前に地盤調査をするようなものです。

土台が安定していなければ、どんなに美しい家を建てても長持ちしません。

矯正治療においても、同じことが言えると当院は考えています。

 

5. 症例に応じてCTやMRIを活用する(CT & MRI)

顎関節の評価では、症例に応じてCTやMRIなどの画像検査を併用することがあります。

通常のレントゲンに加え、これらの検査を行うことで、顎関節の骨の形態や関節円板の位置をより詳細に確認できます。

見えにくいものを可視化することで、より正確な診断とゴール設定を目指しています。

 

6. 成長のタイミングを見極める(Optimum Timing)

特にお子さんの矯正では、下顎の成長時期を見極めることが重要です。

成長のピークに合わせて治療を行うことで、無理なく効率的に歯と顎の関係を整えることが期待できます。

当院では初回に矯正相談をした時に、時期ではない時はしばらく様子見をすることもあります。

 

7. 必要な場合の早期治療(Early Treatment)

放置すると咀嚼機能や顎関節への負担が大きくなる症例では、早い段階での治療開始が望まれます。

ただし、すべてのお子さんに早期治療が必要なわけではありません。

検査の結果、経過観察で十分なケースもあります。

なぜマウスピース矯正ではなく、ワイヤー矯正なのか

近年、マウスピース型の矯正装置が広く知られるようになりました。

透明で目立ちにくく、取り外しができるという利点があり、適応の範囲も広がっています。

一方で、複雑な歯の移動や細かな調整が必要な症例、抜歯を伴う大きな歯の移動、顎関節の安定を考慮した三次元的な歯のコントロールについては、ワイヤー矯正が効果的だと当院では考えています。

ロスフィロソフィが重視する「4つの視点」──顎関節の安定、顔立ちのバランス、機能的な歯並び、健康な歯周組織──を総合的に考慮した治療計画を実行する事が可能となります。

 

どちらの方法が「優れている」という話ではありません。

症例によって最適な方法は異なりますし、状況や要望次第ではマウスピース矯正が適しているケースもあると思います。

大切なのは、自分に合った方法を知った上で選ぶことです。

 

※当院では舌側矯正(裏側矯正)は行っておりません。また、状況次第では例外的にマウスピース矯正を行うことはありますが、基本実施しておりません。

「たまたまできた歯並び」をゴールにしない

矯正治療は、装置をつけて歯を動かせば、ある程度は歯が並びます。

しかし、歯並びのみを重視すると顔貌や顎関節、歯周組織が考慮されない場合があります。

それが理想の状態と異なっていた場合、やり直しは非常に困難です。

当院では、CT・MRI等による精密検査、顎関節の安定確認、顔貌分析を経て、患者さんごとに治療のゴールを設定してから矯正装置をつけます。

診断に時間をかけるのは、この先何十年も続く歯と顔と顎の健康を、より確かなものにするためです。

古河市で矯正治療をお考えの方へ|あおき矯正歯科の矯正相談

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや顎関節の健康、将来的な口腔トラブルの予防にもつながる治療です。

当院では、矯正相談を承っております。歯並びの写真やレントゲンをもとに、院長が直接お話しします。

「自分の場合はどんな治療になるのか」「期間や費用はどのくらいか」

──そうした疑問に、検査結果をもとにお答えします。

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