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- 2025.04.14
「保険診療と自費診療の違いとは?」将来の歯の健康を守るための正しい選択
古河市の「あおき矯正歯科」です。
今回は「保険診療と自費診療(自由診療)の違い」について、歯の健康を長く保ちたい方に向けて分かりやすく解説いたします。
「できるだけ費用を抑えたい」
「でも自分の歯はできるだけ長く使いたい」──多くの方が抱えるこの悩みに対して、保険診療と自費診療はどうちがうのでしょうか。
この記事では、治療費の比較だけでなく、見た目・耐久性・治療の質といったポイントから、それぞれの診療方法の特徴を解説します。
将来を見据えた治療選びの参考になれば幸いです。
保険診療と自費診療の基本的な違い
まずは、この2つの診療方法の違いをご説明します。
保険診療とは
・健康保険が適用される国の定めた範囲の治療
・自己負担は原則3割(小学生以下は2割)
・使用材料や治療内容は制限あり
自費診療(自由診療)とは
・保険対象外の治療で、費用は残額自己負担
・より機能性・審美性に優れた治療が可能
・予防や長期的ケアにも対応
当院では「自分の歯を長期にわたって健康に使いたい」という患者様の願いを叶えるために、自費診療による根本的な解決と長期的な視点での治療に重点を置いています。
保険診療のメリット・デメリット
保険診療には以下のような特徴があります。
メリット
・費用が安い:3割負担(子どもは2割)で治療を受けられます
- 全国どこでも同じ料金:どの歯科医院でも同じ治療なら同じ費用です
- 短期間で治療が完了:基本的な治療は比較的短期間で終えることができます
デメリット
- 対症療法が中心:原因究明や予防よりも、症状に対処することが中心になりがちです
- 使用できる材料に制限:主に金属(銀色)の詰め物・被せ物が中心で、見た目や耐久性に制限があります
- 治療時間や方法に制限:1回の診療で行える処置に限りがあります
- 画一的な治療になりがち:一人ひとりの状態に合わせた対応が難しい場合があります
- 再発リスクの懸念:根本原因の処置に対して十分な時間をかけづらい為、原因へのアプローチが足りないと同じ問題が再発する可能性が上がります。
自費診療のメリット・デメリット
自費診療には以下のような特徴があります。
メリット
- 根本的な原因究明と解決:症状に対してのアプローチだけでなく、根本的な原因からの解決も目指します
- 高品質な材料が使える:セラミックなど見た目が自然で耐久性の高い材料を選べます
- 一人ひとりに合わせた治療:患者様の状態や希望に沿ったオーダーメイドの治療が可能です
- 十分な治療時間の確保:治療時間の融通が利きやすく、丁寧な診査・診断と治療が可能となります
- 予防とメンテナンスの充実:将来の問題を防ぐための予防的なケアを充実させられます
- 長期的な健康維持:初期費用は高くても、長い目で見ると歯を健康に保つことでトータルコストが抑えられることも
デメリット
- 初期費用が高額:治療費の全額を自己負担するため、最初の費用負担は大きくなります
- 医院によって料金が異なる:同じ治療でも歯科医院によって費用に差があります
- 治療の名称が同じでも医院によってその内容に差がある:解決するゴールが同じでも、そこに至るまでのアプローチに(設備や素材、行程など)違いがあることがあります。
- 保険との併用に制限:同じ部位に対して保険と自費を混在させられない場合があります
自費診療の最大の意義は「長期的な歯の健康」です。適切な材料と十分な時間をかけた丁寧な治療により、歯を長持ちさせることを目指します。
これは単なる「見た目の良さ」だけでなく、将来にわたって自分の歯で食事を楽しむための投資とも言えます。
保険診療と自費診療の比較
それぞれの診療方法には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
保険診療 | 自費診療 | |
---|---|---|
費用 |
◎
医療費の3割負担 |
△
全額自己負担で高額 |
使用材料 |
△
国が認めた材料のみ(銀歯など) |
◎
高品質な材料を自由に選択可(セラミックなど) |
見た目 |
△
目立つ場合がある |
◎
自然な見た目に仕上がる |
耐久性 |
○
5〜7年程度 |
◎
10〜15年以上も可能 |
治療時間 |
△
治療時間に制限あり |
◎
十分な時間をかけて治療可能 |
価格の透明性 |
◎
全国統一料金 |
○
医院によって料金が異なる |
保険が適用される歯科治療の範囲
保険診療は主に「機能回復」を目的としており、次のような治療が対象となります:
- 虫歯治療:基本的な虫歯の処置と詰め物・被せ物(主に金属製)
- 歯周病治療:歯石取りなどの基本的な歯周病ケア
- 抜歯:必要に応じた歯の抜去
- 入れ歯:基本的なプラスチック製の入れ歯
- 根管治療(神経の治療):歯の神経を抜く治療
自費診療で可能になる治療の例
自費診療では、次のような治療や予防が可能になります:
- 総合的な検査と予防プログラム:将来の問題を未然に防ぐためのケア
- セラミック治療:審美性と耐久性に優れた材料による詰め物・被せ物
- 精密な根管治療:特殊な機器を使用した精密な神経治療
- インプラント:人工歯根を埋め込んで歯を再建する治療
- 審美歯科治療:見た目の美しさを重視した治療
- 総合的な口腔機能回復:咬み合わせや顎関節の問題も含めた総合的なアプローチ
- オーダーメイドの治療計画:個々の状態や希望に合わせた治療プラン
治療技術と時間の違い
自費診療では、以下のような点で保険診療とは異なるアプローチが可能です:
- 詳細な事前検査と診断:お口の状態を総合的に評価できます
- 選択的な治療計画:長期的な視点での最適な治療プランを立てられます
- 高度な技術と設備の活用:最新の医療機器や技術を活用できます
- 十分な治療時間:一つひとつの処置を丁寧に行うことができます
- 継続的なフォローアップ:治療後も定期的なメンテナンスで状態を維持できます
一人ひとりに合わせた治療の重要性
あおき矯正歯科の考え方
当院では、カウンセリングで患者様のご希望や目指すゴールをしっかりとお伺いした上で、最適な治療計画をご提案しています。
同じ症状でも、原因は人それぞれ異なります。また、患者様の年齢、生活習慣、将来の目標によっても最適な治療法は変わってきます。
「見た目を良くしたい」「できるだけ自分の歯を長く使いたい」など、ご希望をお伺いした上で治療計画をご提案し、また全ての治療において「なぜそうするのか」を丁寧に説明し患者様と一緒に最適な選択をしていきます。
患者様に合わせた選択を
大切なのは、単に「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、長期的な歯の健康という観点から最適な選択をすることです。
特に見た目や機能を重視する部分、長期的に健康を維持したい方にとっては、自費診療の選択肢を検討する価値があります。
まずはカウンセリングでご相談下さい
お口の状態や将来的なリスク、
最適な治療法について詳しくご説明いたします。
まとめ:長期的な歯の健康の為に
保険診療と自費診療、どちらが良いかは一概には言えません。しかし、「自分の歯を長く健康に使いたい」というのであれば、単なる対症療法だけではなく、原因究明と根本的な解決に重点を置いた考え方も取り入れることをおすすめします。
当院では、カウンセリングで患者様のご希望や目指すゴールをしっかりとお伺いした上で、最適な治療計画をご提案しています。「見た目を良くしたい」「できるだけ自分の歯を長く使いたい」など、ご希望を是非お聞かせください。
お口の健康は全身の健康にも深く関わっています。長期的な視点で、最適な歯科治療を前向きにご検討頂ければ嬉しく思います。
ご不明な点やご質問があれば、いつでもご相談ください。