院長コラム 病気の治療に関する考え方
2016年2月号
あるセミナーで病気と健康についの考え方について、
目からうろこのような考え方に出会いました。
早速ご紹介いたします。
なにか病気になってそれを治そうとする時、
たいていの人は同じように考えているでしょう。
つまり、健康だった自分が病気になったのだから、
その病気の部分を取り除けば、
あのころと同じように再び健康になる、と。
この考えが従来のものでした。
例えば、健康であると思った人が突然ガンになってしまい、
そのガンを取り除いたとします。
普通に考えれば、これで健康が戻ってくるはず・・・
ですが、その後何度も再発、転移を繰り返してしまう。
なぜでしょう?
健康であった人が病気になった時、
その病気の部分だけを取り除いても
本当の健康になれません!
なぜならその人には「なぜ病気になったのか?」という
「病気の原因」が残っているからです。
「病気の原因」をその人から取り除いて
はじめて健康が戻ってくるのです。
この考えに触れて、やはり歯科でも同じだと思いました。
むし歯、歯周病も基本的に生活習慣病です。
むし歯や歯周病の治療をしたとしても、
その「病気の原因」に迫って取り除かなければ
また再発してしまうのです。
当院ではさまざまな検査で原因に迫り、
それと向き合っています。
そしてスタッフは患者さまと一緒に
「病気の原因」をどうしたら取り除けるか、
どうしたら減らせるかということを
提案、実践していくべきだと考えます。
治療だけでなく、再発させないための予防。
今まであおき矯正歯科が行ってきたことは間違いではないと
確信しました。
抗加齢医学会専門医 青木英明
2016年2月号より