当院では、開業当初から

将来のお口の状態をイメージしてもらうようにして

治療プランを検討し、

さらにベースには予防という

歯をできるだけ削らないことをコンセプトにした

提案をしてきました。

そしてこれが普通だと思っておりました。

(保険診療をしていた時も同じ考えでした)

 

ところが先日、初診の患者様からのお問い合わせで

当院の掲げる「愛する人に行う治療を患者様にも行う」という

趣旨に対し「独りよがりだ」というクレームをいただきました。

 

なるほど。そういう考えもあるのか。

 

・・・・・・・でも、なぜそう感じさせてしまったのか、考えました。

 

 

それは、Goal(治療後)の明るい未来、

Goalまでの道のり(治療、予防)の設定が

この患者様と決定的に違っていたのです。

 

 

私が様々な判断をするうえで根底にあるものは

「目の前の患者様が幸せになれるか」

ということです。

これが何よりも優先されると思います。

 

私が保険診療を辞退し、

自由診療専門の歯科医院に舵を切ったのも

これを最大限に得るためです。

苦渋の選択でした。

 

当院ではまず希望の持て明るいゴール(未来)を考え

設定するように話し合います。

もちろん、病気の症状次第ではできることに制限を受けますが

今より快適なお口を実現するために持てる力を十分に注ぎます。

 

ですから、最初にGoal(あなたの期待する将来のイメージ)を

具体的に想像していただきたいのです。

 

この先何十年も痛くならないことですか?

さりげなく見える白い歯ですか?

大笑いしたときの美しい歯並びですか?

おいしいものを不安なく召し上がることですか?

 

保険診療では、その都度の治療の繰り返し。

たとえ歯科医に技術があっても、

到達したゴール(ゴールと呼べるのか・・・)は、

医療サイドからするとイメージしていたものと違い

「こんなはずではなかった」

「もっと良くなれるのに」ということが大いに見られます。

 

 

歯科医院の選択には慎重な判断が大切です。

自由診療で高そうだから二の足を踏む、という考えは変えて

本物の医療を選択して幸せな人生を送ってください。

 

1

 

抗加齢専門医 青木英明

 

あおき通信

2016年9月号より

 

 

 

 

 

あおき矯正歯科