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- 2025.02.28
セカンドオピニオンとは?歯科での成功例とその重要性
1.セカンドオピニオンとは?
セカンドオピニオンとは、現在受けている治療や診断について、別の歯科医師に意見を求めることを指します。
特に矯正治療やインプラント治療など、選択肢が多岐にわたる治療では、異なる視点からの意見を聞くことで、より納得のいく治療方針を選ぶことができます。
切り傷、擦り傷などの怪我や骨折などは体の自然治癒の力でいずれ治っていきますが、歯は一度削ったり、抜いたりしてしまったものを自然に直すことができません。
ですから、必ずしも切削や抜歯を行う治療が皆様にとってベストな選択となるかというのは、皆様自身が自分の健康を守るために「自己判断」をくださなければなりません。
自己判断を行うためには、複数の情報を集めることが重要です。そのため、一人の歯科医師の意見だけではなく、複数の歯科医師からの意見や治療提案を聞き、本当に今、自分が受けたい治療が何なのか。どのような結果になれば納得がいくのか。という広い視野で検討をされることが重要です。

- なぜセカンドオピニオンが重要なのか?
改めて、今後は一層、セカンドオピニオンが重要になってくると思います。
セカンドオピニオンを受診することで得られるメリットは様々ですが、自分で選んだ治療に理解と納得感をもって臨めるようになる。という点が最も大きなメリットだと思います。
- 異なる治療方法の比較ができる
歯科医師によって治療方針が異なることがあります。例えば、抜歯矯正を勧める歯科と非抜歯矯正を提案する歯科があるように、さまざまな治療方針が存在します。 - 過剰な治療を避けることができる
セカンドオピニオンを利用することで、本当に必要な治療なのかを判断することができます。特に高額な治療や、健康な歯を削るような処置が必要かどうかを慎重に検討できます。 - 安心して治療を受けられる
1つの意見だけでは不安な場合も、他の専門家の意見を聞くことで納得しやすくなり、治療に前向きになれます。 - より良い治療結果を得る可能性が高まる
セカンドオピニオンを活用することで、患者はより自身に適した治療法を選ぶことができ、治療結果の満足度を向上させることが可能です。より専門的な技術を持つ医師に相談することで、最新の治療技術を取り入れるチャンスが増えます。

- セカンドオピニオンの成功例
当院の事例1:「抜かないと難しい」と言われた矯正で抜歯を回避できたケース
患者の悩み:40代女性の患者様が、主治医の一般歯科医院にて矯正治療を検討する中で、歯並びをきれいにするためには「抜歯が必要」と診断されました。しかし、矯正治療のために抜歯をすることに抵抗を感じ、できる限り歯を残したいという希望を持っていた患者様は、セカンドオピニオンを求めて当院にご来院されました。
当院での診断と提案:精密検査の結果、非抜歯矯正が可能であると判断。独自の矯正装置と治療計画を提案しました。
結果:患者様は非抜歯矯正を選択し、約2年の治療を経て美しい歯並びを手に入れ、今も定期的にメインテナンスに通院をされています。
当院の事例2:より費用を抑えた治療を選択できたケース
患者の悩み:50代男性の患者様がインプラント治療を検討していましたが、提示された治療費が予算を大幅に超えていました。しっかりと噛めるようになりたい思いはあるものの、もう少し費用を抑えつつ、機能的な治療はないものかとセカンドオピニオンを求めて来院してくださいました。
当院での診断と提案:インプラントだけでなく、ブリッジや部分入れ歯など複数の治療法をご提案し、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明しました。
結果:インプラント以外の選択肢を持つことで、ご自身が求める治療を選択することができるようになり、患者様は費用を抑えつつ、長期的な安定性も考慮し、ブリッジ治療を選択。ご希望であった「しっかりと噛めるようになる」という目的と、費用面の問題の双方を解消でき、満足のいく結果となりました。
- 海外のセカンドオピニオン事情と成功例

海外におけるセカンドオピニオンの認知度と利用頻度
海外ではセカンドオピニオンの認知度が高く、特にアメリカやドイツなどの医療先進国では、患者が積極的に活用しています。調査によると、アメリカでは、がん患者の約23%が主治医からセカンドオピニオンを推奨され、そのうち約67%が実際にセカンドオピニオンを受診していると言われています。
また、ドイツでは、法律によって患者のセカンドオピニオンを受ける権利が保障されており、歯科治療においても広く利用されています。
一方、日本では2015年の調査によるとセカンドオピニオンの認知度は92%に達し、88%の人が大病を患った場合にセカンドオピニオンを受けたいと考えているようです。しかし、実際にセカンドオピニオンを受ける方法や手続きについて十分に知られておらず、約34%の人が「実際にはセカンドオピニオンを受けることができない」と感じています。
そういった問題を解決すべく、当院では広くセカンドオピニオンを受け付け、セカンドオピニオンをもっと身近な存在であるようにしていきたいと思います。
海外ではどのような場合にセカンドオピニオンを受けるのか?
日本よりもセカンドオピニオンを積極的に活用する海外では、どのような場合にセカンドオピニオンを活用しているのでしょうか。
色々なシチュエーションで利用されているものの、主に4つのシーンで積極的に活用されているようです。
- 高額な治療が必要な場合:アメリカでは、特にインプラント治療や矯正治療など、高額な治療を受ける前にセカンドオピニオンを求める人が多いです。
- 手術の決断が必要な場合:イギリスでは、親知らずの抜歯や顎関節症の外科手術を検討する際に、別の医師の意見を聞くケースが増えています。
- より低侵襲な治療法を探す場合:ドイツでは、非抜歯矯正や低侵襲インプラント技術を求めて他の専門医を訪れる患者が多く見られます。
- 歯の保存が可能か判断する場合:フランスでは、神経を抜かない治療や、最小限の処置で済む治療法を探るためにセカンドオピニオンを利用する傾向があります。
- まとめ
歯科の治療は長期間に及ぶことが多く、適切な選択をするためには十分な情報が必要です。セカンドオピニオンを活用することで、より良い治療方針を見つけることができるかもしれません。より良い治療結果を得るために、積極的にセカンドオピニオンを活用することをおすすめします。
当院では、矯正治療やインプラント治療に関するセカンドオピニオンの相談も受け付けております。お気軽にご相談ください!
引用元
https://www.health-research.or.jp/library/pdf/forum8/fo08_kih.pdf
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000025604.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000010134.html