「歯を抜かないといけないと言われたけど、本当にそれがベストな選択なのか不安…」

「根管治療をうけているのに、なかなか良くならない…」

このように、歯の治療に不安や疑問を感じたことはありませんか?

特に、抜歯や高額な治療を検討する時、本当にそれが最適な選択なのか判断に迷うことは自然なことです。

日本では欧米に比べてまだ浸透していないものの、納得のいく治療を求める方に是非導入して頂きたいのが「セカンドオピニオン」です。

 

この記事では実際に当院であったセカンドオピニオンの事例ついてご紹介いたします。

(事前に患者さんより掲載の許可を頂いております。)

【実例紹介】抜歯と言われた患者さんのセカンドオピニオンケース

 Mさんは数年前当院にかかっていた患者さんで、2025年3月に右上の歯茎に違和感を感じると連絡がありました。

 診察した所、感染根管治療のケースだったのですが、実は他院で既に治療を受けている最中との事でした。

 1年ほど治療をしていたようですが、最初の3ヶ月は痛みが引かず、現在も歯茎の腫れが取れず「状況が変わらなければ抜歯or切開となる」と説明を受けており、「きちんと通っているのにどうして抜歯になるの?」と不安に感じてしまったようでした。

 そんな時に、以前ご本人も通院した事があり、お子さんの定期健診でもご利用下さっている当院で今一度セカンドオピニオンを受けようと思い立ったとの事でした。

当院での診断と治療方針の変更

  今回はセカンドオピニオンの結果、抜歯をしないで済むと判断した当院にて治療を進めることになりました。

・治療内容「感染根管治療」

・費用:88,000~

・期間:1~2ヶ月(来院回数は4~6回の予定)

現在治療中であり、患者さんのご来院スケジュールにもよりますが3月中には治療が終わる予定です。

 

 実は、Mさんにはご家族の方が既に似たケースで抜歯をしており、それも今回不安に感じた理由だと後で教えてくれました。

セカンドオピニオンを検討すべきタイミングとは?

 今回のケースで患者さんが話して下さった中で特に印象的だったのは

「治療に選択肢がない」という事でした。

一般的に、治療計画を提示されても

「治療内容の事」

「他の治療と比べてどうしてその治療や素材になるのか?」

など、歯科医や衛生士から説明を受けないと知らない、よく分からないままで治療が進んでしまうことも大いに起こりえると思います。

 

質問をする事がはばかられるお気持ちもあるかと思いますが、責任感のある歯科医院であればご質問やセカンドオピニオンに対して真摯に向き合ってくれるのではないでしょうか。

セカンドオピニオンを成功させる5つのポイント

 セカンドオピニオンを受けた後は主に三つの選択肢があります。

①元の医院に戻り、得られた情報を元に相談する。

②セカンドオピニオンを受けた医院で治療を開始する。

③さらに別の医院(サードオピニオン)を検討する。

適切な判断を下すために、セカンドオピニオンを成功させる上で大切なポイントを5つご紹介します。

1.目的を明確にする

単なる価格比較ではなく、治療内容や方針についての相談であることを明確にしましょう。

 

2.情報を整理する

現在までの診断内容や提案された治療計画、レントゲン画像など情報や資料をできるだけ揃えておくと、より的確な意見をもらえます。

 

3.質問リストを準備する

不安に思っている点や確認したい事を事前にメモしておくと相談がスムーズです。

 

4.感情的にならず客観的に情報を集める

「現在の医院の意見を否定したい」という感情ではなく、「より良い選択の為の情報収集」という姿勢で臨む事が適切な判断を下す為に必要となります。

 

5専門性を考慮した医院選び

問題となっている治療(抜歯・根管治療・インプラント・矯正など)の専門性が高い医院を選ぶことで、より専門的な視点から意見が得られます。

セカンドオピニオンの注意点

・単に「安い治療」を求めるだけでは本質的な解決にならないことがあります。

 

・医師によって得意分野や治療における考えがあるので、意見の相違は必ずしも「どちらかが間違っている」ということではありません。

 

・最終的な決断は患者さんが行うものとなり責任が伴う為、気になる点は質問すること。

 

・セカンドオピニオンの為に時間は必要だが、一定以上の期間を置くと口腔内の問題が変化、又は悪化の場合もあるため出来るだけ速やかに行動を起こすこと。

まとめ:あなたの歯と人生の為の最善の選択を

 歯科治療、特に大きな治療や抜歯を伴う治療は、あなたの口腔の健康や生活の質に長期的な影響を与えます。セカンドオピニオンは、そんな重要な決断をサポートしてくれる貴重な選択肢です。

特に以下のような場合は、セカンドオピニオンを検討する価値があります。

 

・歯の抜歯を勧められた(治療内容によっては抜歯が必要なケースもあります)

・高額な治療を検討している。

・現在の治療計画に疑問や不安がある

・説明を受けても理解しきれない

・もっと他の選択肢があるのではないかと感じている

 

 日本の歯科医療では欧米ほどセカンドオピニオンが一般的ではありませんが、患者さんの権利として、より良い医療を選択するための情報収集は当然のことです。遠慮せずに「もう一つの意見」を求めることで、後悔のない選択につなげましょう。

 

 当院では、他院で診断・治療計画を受けた患者さんのセカンドオピニオン相談を積極的に受け付けています。専門的な視点からアドバイスを提供し、患者さんが納得できる治療選択をサポートします。

不安な気持ちを抱えたまま治療を進めるのはもうやめませんか?

 当院では「セカンドオピニオン外来」を設けております。古河市で根管治療や抜歯のセカンドオピニオンをご検討中の方は、あおき矯正歯科へぜひご相談下さい。

 経験豊富な歯科医師が専門的な視点で丁寧にアドバイスいたします。

 
あおき矯正歯科